インターネットを使うときに見かける「 マーク」や「https://」という表示。これはSSL通信と呼ばれる仕組みによって、やり取りが暗号化されていることを示しています。この記事では、SSL通信とは何か? という基本から、その仕組み、役割、メリット、導入方法までを初心者にもわかりやすく解説します。
SSL通信とは?
SSL通信・Secure Sockets Layerとは、インターネット上でやり取りするデータを暗号化し、安全に送受信する仕組みです。現在は後継規格のTLS・Transport Layer Securityが使われていますが、一般的にはSSLと呼ばれています。
- クレジットカード番号の入力
- ログイン時のID・パスワード送信
- 個人情報を入力するフォーム
こうした大切な情報をそのまま送ると盗聴や改ざんのリスクがありますが、SSL通信なら暗号化されるため安全にやり取りできます。さらに詳しく知りたい方は、さくらインターネットのSSL解説ページも参考になります。
SSL通信の仕組み
SSL通信は公開鍵暗号方式と共通鍵暗号方式を組み合わせて動作します。
- サーバーとブラウザが通信開始
- サーバー証明書を提示・このサイトが本物であることを証明
- 暗号化に使う鍵を交換
- 共通鍵を使って通信を暗号化
- 暗号化されたデータを安全に送受信
これにより、第三者が途中でデータを盗み見ても解読できなくなります。
SSL通信のメリット
- セキュリティ向上 → データの盗聴・改ざんを防止
- 利用者の信頼性向上 → マークや「https://」表示で安全なサイトと認識される
- SEO効果 → GoogleはSSL化されたサイトを検索結果で優遇
- フィッシング対策 → 正規の証明書を持つサイトだけがSSL通信を提供可能
SSLのメリットについてさらに詳しい情報は、OFFICE110によるSSLの基礎解説でも確認できます。
SSL通信の導入方法
SSL通信を実現するには、SSLサーバー証明書を取得し、Webサーバーに設定します。証明書にはいくつかの種類があります。
- ドメイン認証型・DV・低コスト、個人や小規模サイト向け
- 企業認証型・OV・企業の実在性も確認、中規模以上のサイト向け
- EV認証型・EV・最も信頼性が高い、大企業や金融機関で利用
無料のLet’s Encryptを利用する方法もあり、近年は導入が容易になっています。
SSL通信の注意点
- 証明書の有効期限管理が必要・期限切れはエラー表示
- 偽の証明書・フィッシングサイトに注意
- 導入時の設定ミスがあると正しく暗号化されないことも
まとめ・SSL通信はネットの安全を守る必須技術
- SSL通信とは、インターネット上のデータを暗号化して安全に送受信する仕組み
- クレジットカード番号やパスワードなど大切な情報を守るために不可欠
- サイト運営者にとっては信頼性・SEO対策にもつながる
- 現在はTLSが主流だが、一般的にはSSLと呼ばれている
インターネットを利用する誰にとっても、SSL通信は欠かせない仕組みです。
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