自宅にあるのは電話線だけ。これでインターネットは使えるの?光回線じゃないともうネットは無理?
そんな疑問をお持ちの方に向けて、この記事では電話線 インターネットというテーマで、仕組みや必要な機器、実際の接続方法、そして注意点までを初心者向けにわかりやすく解説します。
電話線でインターネットは使えるの?
結論・一部の回線方式では電話線だけでインターネットが利用可能です。
電話線というとアナログなイメージがありますが、現在でも一部のインターネット回線は電話回線を利用しています。特に 電話回線・インターネット回線・光回線の違い を理解すると選択肢が整理できます。
回線方式 | 利用可否 | 特徴 |
---|---|---|
ADSL | 利用可 | 電話線でネット接続可能だが、新規受付終了・低速 |
VDSL | 利用可 | マンション向け、電話線を使用した高速通信 |
光回線・FTTH | × | 光ファイバーを使う、現在の主流 |
モバイル回線 | × | 無線通信・電話線は不要 |
ADSLとVDSLとは?電話線を使ったネット接続の仕組み
ADSL・Asymmetric Digital Subscriber Line
- 既存の電話線を利用してネット接続できる技術
- 同じ回線で通話とインターネットを同時に利用可能
- 最大通信速度・下り最大50Mbps前後・距離で速度が落ちる
⚠️ ADSLは2023年までに大手通信事業者がサービスを終了しており、今からの新規契約はできません。
VDSL・Very-high-bit-rate Digital Subscriber Line
- マンション・集合住宅で多く使われる方式
- 建物の共用部まで光回線を引き、各部屋までは電話線でつなぐ
- 最大通信速度・100Mbps前後・設備により異なる
- 工事不要または簡易工事で導入可能なケースが多い
電話線でインターネットを使うために必要な機器
- モデム・またはVDSLモデム
電話信号とデータ信号を分離・変換する装置 - スプリッター・ADSLの場合
電話とインターネットの信号を分ける機器 - 無線LANルーター
モデムと接続しWi-Fiを利用可能。固定電話回線でインターネット接続する方法 では詳しい接続例が紹介されています。
電話線 インターネット接続の手順・VDSLの場合
- 壁の電話線差込口・モジュラージャックを確認
- 電話線をVDSLモデムに接続
- VDSLモデムとWi-FiルーターをLANケーブルで接続
- スマホやPCをWi-Fiに接続してインターネット開始!
※ 機器や環境によってはプロバイダ設定・PPPoE接続設定が必要な場合もあります。
電話線インターネットのメリット・デメリット
メリット
- 光回線工事が不要な場合が多く、導入が手軽
- 一部のマンションでは初めから設備が整っている
- 電話線の差込口だけでインターネットが使える
デメリット
- 通信速度は光回線より遅い
- ADSLはすでに新規契約不可、サービス終了済み
- 電話線の品質や建物の配線状態に依存する
- 高画質動画やオンラインゲームにはやや不向き
現在のおすすめは光回線?それともVDSL?
もしあなたが今、新しくインターネットを契約しようとしているなら、基本的には以下のような選択になります。
- 戸建て住宅 → 光回線・FTTH一択
- マンションでVDSL設備がある → 工事不要でVDSLを活用
- VDSL設備がないマンション → 光回線の導入相談 or モバイル回線検討
⚠️ 電話線しかないけど高速インターネットを使いたい場合は、マンションの管理会社に光回線導入の可否を確認するのが最優先です。
よくある質問・FAQ
Q : 電話線の差込口が1つしかないけど、電話とネットを同時に使える?
→ ADSLではスプリッター、VDSLではモデムを使えば同時利用が可能です。
Q : 昔の電話線・黒いケーブルでも使える?
→ モジュラージャック・RJ11であれば基本的に使用可能ですが、古いケーブルはノイズが入りやすいため、新しいモジュラーケーブルへの交換をおすすめします。
Q : モバイルWi-Fiや光回線と比べてどれがいい?
→ 速度・安定性・今後のサポート体制を考えると、電話線を使うネット接続は一時的な手段として考えたほうが良いでしょう。将来的には光回線または5G回線への移行が主流になります。
まとめ・電話線でもインターネットは使えるが、将来性に注意
電話線 インターネット接続は、現在でもVDSL方式を通じて利用可能です。ただし、ADSLはすでにサービス提供が終了しており、新規契約はできません。
電話線 インターネットは手軽に導入できる反面、通信速度や安定性の面では光回線に劣ります。そのため、今後の利用を見据えるなら、光回線やモバイル回線への切り替えを検討するのがおすすめです。