オフィスや病院、学校、ホテルなどでよく使われているのが内線電話です。
社内の内線番号にかける・外線と内線を使い分ける、といった言葉を聞いたことがある人も多いでしょう。
この記事では、内線電話とは何か、その仕組みやメリット、導入方法、近年の動向について初心者にもわかりやすく解説します。
基本的な仕組みや使い方をもっと詳しく知りたい方は、内線電話とは?基本知識と使い方(office110.jp)の記事も参考になります。
内線電話とは?
内線電話とは、組織や施設内で利用される専用の電話回線システムのことです。
通常の電話(外線)は公衆回線を利用しますが、内線は建物やネットワーク内で構築されており、外部回線を介さずに通話できます。
- 外線:社外・顧客との通話
- 内線:社内・部署間での通話
内線電話の仕組み
内線電話は、主装置・PBX(構内交換機)を中心に構築されます。
- 各デスクや部屋に電話機を設置
- 主装置に配線して内線番号を割り当て
- 内線番号をダイヤルすることで外線を使わずに通話可能
最近ではPBXをクラウド化したクラウドPBXも普及しており、スマホやPCからも内線通話が可能になっています。
クラウドPBXの詳細や技術的な仕組みについては、内線電話の仕組みと機能解説(NTT東日本)で詳しく紹介されています。
内線電話のメリット
- 通話料がかからない
内線同士の通話は外線を使わないため無料。大規模オフィスやホテルなどでは大幅なコスト削減につながります。 - 業務効率の向上
外出中の社員や別フロアの担当者にすぐ連絡できるため、業務連携がスムーズになります。 - セキュリティ面で安心
外線を経由しないので、社内の重要なやり取りを安全に行えます。 - 外線との連携が可能
外線を受けてから内線に取り次ぐこともでき、電話対応の効率化に役立ちます。
内線電話の種類
1. アナログ内線電話
- 従来の配線方式
- 主装置・PBXをオフィスに設置
- 安定性が高いが導入・運用コストが高め
2. IP内線電話
- インターネット回線を利用
- LANケーブルやWi-Fiで構築可能
- 初期費用が抑えられ、柔軟に拡張できる
3. クラウドPBX
- インターネット上のサービスを利用
- スマホやPCも内線化できる
- テレワークや多拠点展開に強い
内線電話の導入方法
- 利用人数と設置場所を決める → 社員数や拠点数に応じて内線規模を決定
- 方式を選択(アナログ・IP・クラウドPBX)
- 機器の選定(電話機・主装置・ルーターなど)
- 業者に見積もりを依頼
- 設置工事またはクラウド契約で利用開始
内線電話の注意点
- 初期費用:特にアナログ型は高額になりやすい
- 保守契約が必要な場合がある
- クラウド型ではインターネット環境に依存するため、回線品質が重要
内線電話の最新動向
- クラウドPBXの普及 → リモートワークや多拠点管理に対応
- スマホ内線化 → 専用アプリでスマホが内線電話になる
- コスト削減 → 従来の主装置導入より安価に利用できるサービスが増加
まとめ|内線電話はコスト削減と効率化に有効
内線電話とは、施設や社内で利用する専用回線システム。
通話料無料・業務効率化・セキュリティ面のメリットがあります。
導入方法はアナログ・IP・クラウドPBXから選択可能で、最近はクラウド型が主流。
スマホやPCでも利用できるため、企業や施設の規模や働き方に合わせて最適な内線電話システムを選ぶことが大切です。