クラウドPBXの料金って、実際どれくらいかかるの?従来のビジネスフォンと比べて本当にコスト削減になるの?
テレワークの普及やスマートフォンの業務活用により、クラウドPBXの導入を検討する企業が急増しています。しかし、料金が分かりにくい・プランが複雑と感じる方も多いのではないでしょうか?
この記事では、クラウドPBX 料金について、基本的な構成、月額費用の目安、初期費用、従来型PBXとの違い、そしてコストを抑えるポイントまで、わかりやすく解説します。
そもそもクラウドPBXとは?
クラウドPBX・クラウド電話交換機とは、従来は社内に設置していたPBX・電話交換機の機能を、インターネット上のクラウドサーバーで提供するサービスです。
- インターネット接続があればどこでも利用可能
- スマートフォンやPCを内線として使える
- 専用機器が不要なため初期投資が抑えられる
- 在宅勤務・多拠点対応に最適
このような特長から、中小企業・スタートアップを中心に導入が進んでいます。
クラウドPBXの料金体系・基本構成
クラウドPBXの料金は、主に以下の4つで構成されます。料金体系の詳細については クラウドPBXの初期費用・月額料金の相場解説 も参考になります。
1. 初期費用・初回のみ
- システム構築費用
- 初期設定・アカウント発行など
- 工事不要なことが多く、コストを抑えやすい
- 相場・0円~5万円程度
2. 月額利用料・基本料金
- ライセンス・1ユーザーごと
- 内線管理、通話制御、録音、転送などの機能利用料
- 相場・1ユーザーあたり月額500〜2,000円前後 ※利用機能により変動
3. 通話料・従量課金
- 携帯や固定電話への発信にかかる通話料
- 内線通話は基本的に無料・IP通話
- 相場・3~10円/1分・発信先により異なる
4. オプション費用
- 録音機能、IVR・自動音声応答、通話分析など
- CRM連携やFAX機能なども別料金の場合あり
- 相場・数百円〜数千円/月・機能による
クラウドPBXの料金モデル例・中小企業向け
以下は、10名のチームがクラウドPBXを導入した場合の一例です。
項目 | 内容 | 費用・月額 |
---|---|---|
基本利用料 | 10ユーザー × 1,000円 | 10,000円 |
通話料・目安 | 1人500円相当 × 10人 | 5,000円 |
録音オプション | 1契約 | 2,000円 |
合計・月額 | 約17,000円 |
※ 初期費用は無料〜数万円程度で、サービスにより大きく異なります。
従来型PBXとの料金比較
クラウドPBXと従来型PBXの違いを料金面から比較すると以下のようになります。さらに詳しい比較は クラウドPBXサービスの料金比較 を参考にしてください。
項目 | クラウドPBX | 従来型PBX |
---|---|---|
初期費用 | 0〜数万円 | 数十万円〜100万円以上 |
機器設置・工事 | 不要 | 必要・配線・電話機設置 |
月額コスト | 安価・柔軟 | 固定費用+保守費用が高額 |
拠点追加・リモート対応 | 柔軟対応可能 | 新たに回線・装置が必要 |
メンテナンス | プロバイダ側が実施 | 自社または外部業者で対応 |
コストを抑えるポイント
- 本当に必要な機能だけを選ぶ → 高機能プランよりも、シンプルな基本プラン+必要なオプションの方が経済的。
- 年間契約で割引を活用 → 多くのサービスでは、月額払いよりも年間契約の方が安くなります。
- 通話料の安いプランを比較 → 固定電話への発信が多い場合は、通話料の単価を要チェック。
- BYOD・私用端末の活用を検討 → スマホやPCをそのまま使うことで、端末コストを削減可能。
よくある質問・FAQ
Q : 無料のクラウドPBXはある?
→ 一部に無料プラン・通話料のみ負担を提供するサービスもありますが、機能が制限されていたり、商用利用に不向きな場合があります。
Q : 複数拠点の利用に追加費用はかかる?
→ 多くのクラウドPBXは、拠点の数に関係なくライセンス単位で課金されます。追加コストなしで拠点を増やせるのもメリットです。
Q : 音質や安定性は問題ない?
→ 高品質な通信が可能ですが、インターネット環境に依存するため、Wi-Fiではなく有線LAN推奨のケースもあります。
まとめ・クラウドPBX 料金のポイント
- クラウドPBX 料金は初期費用が安く、月額コストは柔軟
- 1ユーザーあたり月500〜2,000円が目安
- 従来型PBXに比べて初期コスト・維持費を大幅に削減可能
- 必要な機能だけ選べば、コストパフォーマンスも◎
- 通話料やオプションを含めたトータルコストの確認が重要