インターネット回線や固定電話を利用するときに耳にすることがある・ローゼット。
普段あまり意識する機会は少ないですが、実は家庭やオフィスでの通信環境を支える大切な部品のひとつです。
この記事では、ローゼットとは何か?その役割や仕組み、モジュラージャックとの違い、使い方や注意点を初心者にもわかりやすく解説します。
ローゼットとは?
ローゼット・Rosetteとは、壁や床に設置される電話線や通信回線の接続用端子箱のことです。
回線工事の際に、建物に引き込まれた電話回線・メタル線を室内で使えるようにするための中継装置として設置されます。
見た目は白い四角い箱で、壁に固定されている場合が多く、その中に電話線を接続する端子が入っています。
リノベーション分野では照明器具用のソケットを「ローゼット」と呼ぶこともあり、建築用語としてのローゼット解説を読むと、より幅広い意味を理解できます。
ローゼットの役割
ローゼットの主な役割は次の通りです。
- 外から引き込んだ電話線を室内に分岐・接続する
- 電話機やルーターを接続するための基点となる
- 工事やメンテナンスを簡単にするための中継ポイント
つまり、ローゼットは外の回線と室内の機器をつなぐ橋渡し役です。
ローゼットとモジュラージャックの違い
ローゼットとモジュラージャックは混同されがちですが、役割が少し異なります。
- ローゼット・壁に固定された回線接続用の箱。内部で電話線をねじ止めして接続する。
- モジュラージャック・電話機やルーターのケーブルを差し込む口。ローゼットの外側についていることもある。
つまり、ローゼットは内部で配線を処理する装置であり、その先にモジュラージャックが接続されるイメージです。
ローゼットの種類
ローゼットにはいくつか種類があります。
- 2芯ローゼット・アナログ電話やADSL回線で使われる基本的なタイプ
- 4芯ローゼット・ビジネスフォンや複数回線に対応できるタイプ
- 光回線用ローゼット・光ファイバーを分岐してONU・回線終端装置につなぐためのタイプ
利用している回線や機器によって、設置されるローゼットの種類が異なります。
より詳しい解説は、LAN設備のローゼットについての解説記事が参考になります。
ローゼットを使った接続の流れ
一般的な固定電話やインターネット回線では、以下のように接続されています。
外からの回線 → ローゼット → モジュラージャック → 電話機 / ルーター
このように、ローゼットは配線の起点となり、そこから家庭内のネット環境や電話機へとつながっていきます。
ローゼットに関する注意点
- 自分で工事はしないこと
ローゼットの内部配線は専門技術が必要で、誤配線は回線トラブルの原因になります。 - 古いローゼットは交換対象になることも
長年使われたローゼットは劣化や規格違いで不具合が出ることがあります。 - 光回線導入時にはローゼット交換が必要になる場合がある
メタル線・電話回線用から光用への切り替えが必要になることがあります。
まとめ・ローゼットは通信回線の接続基点
- ローゼットとは、外部からの回線を室内に分岐・接続するための端子箱
- モジュラージャックと混同されがちだが、ローゼットは内部配線を処理する装置
- 回線の種類によって2芯・4芯・光用など複数のタイプがある
- 工事や交換は必ず専門業者に依頼するのが安心
普段は目立たない存在ですが、ローゼットは安定した通信環境を支える重要な役割を担っています。
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